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N-ENDPIN

公式の通販販売ページはこちら
その他にメルカリショップでも販売をしております。

ラインナップ

チェロ 8mm 10mm ナチュラル/パフォーマンス 各14,000円
コントラバス 10mm 12mm ナチュラル/パフォーマンス 各15,000円
バスクラリネット 7mm 10,000円

・チェロ弾きの職人が10年以上探して見つけた特殊鋼を使ったエンドピンです。
・特殊鋼の中でも強度と靭性が高くステンレス、チタンのエンドピンと比べても先端がかなり削れにくいです。
・とにかく楽器を弾くのが楽で楽しくなります。
・熱処理の違いによる〈Natural/ナチュラル〉と〈Performance/パフォーマンス〉の二種類のラインナップ
・〈Natural〉はすべての音がフラットに、自然に力を抜いて楽に鳴らせるということに特化したモデル
・〈Performance〉は倍音が豊かでニュアンスの引き出しが増え、前にぐんと音が出るモデル(製品の区別のためPerformanceモデルの方にのみ真鍮部分に印がついてます)

速いパッセージでの発音の鈍さ、高音域の伸び、音の太さ等、少しでも悩んでいる方は是非一度お試しください。

〈Natural/ナチュラル〉
その名の通り楽器を非常に自然に鳴らしてくれます。これまでのエンドピンが色を加えるものだとすればこれは全く色を加えないものです。
ただひたすらに、お手持ちの楽器の本来持つ音だけを鳴らしてくれます。
右手、左手ともに非常に力が抜けてリラックスした状態で長時間弾いても弾き疲れしない、いつまででも弾いていられる、そんなエンドピンの特性に仕上がってます。
バロックチェロを弾かれる方のモダン用エンドピンとしても最適です。

〈Performance/パフォーマンス〉
ナチュラルの特性から力強さ、倍音、太さが伴ったものです。最初に試したのがこのパフォーマンスのほうで、すっかりとこのエンドピンの音に惚れこみました。
A線の太さ、ハイポジションの抜け、重音の時の濃密な音、圧倒的です。
楽器のランクが数段階上がったような感触を見せてくれる、そんなエンドピンの特性になってます。

N-ENDPINは特殊鋼を使用したエンドピンです。
まずこの特徴はその出音の素直さにあります。軽い力で楽に発音できてしかし線が細くならない。
色々な感想をいただくのですが全員が発音の素直さ、楽さに言及いただいてます。
そして金属は熱の入れ方でその特性を変えていくのですがこの金属も例外ではなく、それによって二種類のモデルを用意しました。

チェロを始めて1年目の時から既にいろんなエンドピンを、その頃はエンドピンを専門で開発しているメーカーさんもなく、部室のいろんな楽器にそれぞれついているものを交換して音が変わることに気付いて色々と試していました。
丁度ヤフオクで見附さんがチェロのエンドピンを売り始めたくらいの時です、高校生の頃の私はまだ買うような余裕もなくただただヤフオクの商品ページと感想のサイトを見て回るだけでした。
その後職人の道に入り、修行先の石田バイオリン工房でオリジナルのタングステンエンドピンを筆頭に各種エンドピンを色々と弾き比べられる環境になりいろんな種類のチェロにほぼすべての製品を使った言っても過言ではありません。どのエンドピンも特徴はあるのですが一番気になったのが一長一短が極端な製品が多く、短所によって楽器のバランスが崩れて弾き難さがどこか生まれてしまっている、そんな現状でした。
そんな中初めはホームセンターの丸棒やパイプ材から始めて最終的には自分で鉄工所に行きエンドピンの開発をしていました、その時に気付いたのが安楽器についているような鉄が一番ポテンシャルがあるということです、鉄は金属の中でも数多くの種類があり、また研究が深い金属とも言えるものです。
そしてその時に開発したのが石田バイオリン工房で今も販売が続けられているスチール製エンドピン(https://www.ishida-violin.com/post-297/)です、そうですこれも私が開発しました。
私もこれのS・スチールをとても気に入っており10年近くずっとこれを使ってきました、もちろんこのエンドピンにも課題があり気になった素材を見かけては試作して上手くいかずを繰り返してきました。

そして2025年、いろいろな特性を見ていたところこれは?という特殊鋼を見つけて試してみると、ビンゴ!! 鉄エンドピンの素直さを持っていながら圧倒的な音の抜け、太さ、倍音、ニュアンスを作り出す柔らかさ、これが私が求めていたエンドピンだとA線を鳴らした瞬間に感じて、そしてそれは数分のうちに確信へと変わりました。
そうしてネットショップで試作品を出してみるとチェリスト、ベーシスト共にかなりの好評で、即メインエンドピンとしてコンサートで使っていただいた方、長年の悩みが解消されたと感想いただいたプロ奏者、楽に楽器が鳴る様になりとにかく演奏するのが楽しくなったと喜んでいただいた初心者の方、まだ始めたてのプレイヤーから大ベテランのプロまでこのエンドピンの実力を認めてくださいました。
中にはこんないいものを安く売る必要はないとまで言ってくれた方もいてとてもうれしかったのですが、しかし私は商売人の前に職人であり、その一番の目的はプレイヤーの音を良くしたい、その一心にあります。

弦や部品がどんどん値上がりする中、まずはこのエンドピンを是非使ってみてください。使っている楽器の性能をもっと引き出すお手伝いをさせてください。

Tips

エンドピンの交換で楽器の鳴りが良くなるとウルフが出てしまう場合があります。
その場合はウルフキラーを付けられる方が多いと思うのですが金属のウルフキラーは場所が移動するだけで根本的な解決にならず、ボディに付けるマグネット式は大きく響きを止めます。
当工房で使っている手法としてはトルテの1ホールミュートをGC線の間に写真のように挟むことでウルフキラーとしています。
ほぼ振動を阻害せずにウルフが出る場所ではミュートが共鳴することによってウルフがほぼ出ない状態に持っていくことが出来ます。
他にウルフトーンでお困りの方も是非お試しください。